INTERVIEW

FUKUOKA MUSIC FACTORY 2015 FINAL @2015-12-19

WINDMILL(ウィンドミル) - FUKUOKA MUSIC FACTORY 2015 グランプリアーティスト(グランプリ獲得のWINDMILL 左からDr.矢野琢也、Vo&Gt.池邉芽依、Gt.今林琢哉、Ba.藤川誠)

WINDMILL
2011年結成、4年目の4ピースバンド。メンバーはVo&Gt.池邉芽依、Gt.今林琢哉、Dr.矢野琢也、Ba.藤川誠。福岡のライブハウスを活動の拠点とし、今年7 月に初のミニアルバム「FACE TO WIND」をリリース。今回のグランプリ獲得も然り、勢いに乗るバンドである。
<profile>
Vo&Gt.池邉芽依:福岡県福岡市出身。通称メイちゃん。作詞作曲もこなすバンドの中心メンバー。
Gt.今林琢哉:福岡県福岡市出身。WINDMILL結成のきっかけを作った。
Dr.矢野琢也:福岡県福岡市出身。通称ヤノタク。
Ba.藤川誠:福岡県田川市出身。メンバーとは専門学校で出会い、バンドに参加した。

FMFに関して

──────優勝おめでとうございます。今のお気持ちを教えてください。

藤川誠(以下:フジ):実感がまだ無いですね。後からワーーーっと溢れて来るんだろなって思いますけど。
でもすぐに思ったのはファンの方やお客様の温かい方々に本当にありがとうございますっていう気持ちが今は溢れてますね。

矢野琢也(以下:ヤノ):このオーディションって、好きなバンドに投票してくれるお客さん参加型のオーディションなので、お客さんのありがたみが分かりました。

池邉芽衣(以下:メイ):フジタク(藤川)も言ったんですけど私も実感湧いてなくて。もちろん嬉しい気持ちも信じられない気持ちもあるんですけど、これからの活動でお客さんに感謝の気持ちとか自分たちの伝えたいことを発信することで、また実感が湧いてくるんじゃないかなと思ってて。なので身が引き締まる思いですね。

今林琢哉(以下:イマ):実感は僕もないですけど、ファンの方であったり、キャナルシティなのでたまたま通りかかって立ち止まって聞いてくれた方が「良かったですよ」ってCD買ってくれたり、握手してくださったりして。いろんな人に出会えたな、出会えて良かったなっていう感覚と出場して良かったなっていう感覚が強いです。

──────FMF参加のきっかけは何だったんですか?

イマ:元々知り合いのバンドやユニット、アーティストも出場していたので、僕たちも出てみたいなっていう憧れからですね。

メイ:いつもライブハウスでの対番形式のライブばっかりだったんですけど、新しいことに挑戦したいなと思いまして。チケットを買って来てくれるお客さんと違って、フリーライブでその辺を歩いているお客さんにどう思ってもらえるのかにすごく興味が湧きました!キャナルシティってオープンな感じで気持ちよさそうだなって気持ちもあって応募してみましたね。

──────FMFは普段のライブハウスと違いましたか?

フジ:全くって言ってもいいくらい違いました。ライブハウスではチケットを買ってくれて、気持ちが自分たちを見に来てくれるお客さんっていうのがあったので。メイちゃんが言ったように、キャナルシティでは、ご飯食べ終わってちょっと時間がある中で「何かしてるな」って思ってくれた人たちにも届けなきゃいけない。そういったお客さんたちが立ち止まってくれるためにはどうしたらいいんだろうって考えなきゃいけない違いはありましたね。

メイ:1ステージ終わって皆でご飯行って反省会した時に、ライブハウスとは違うアプローチをしなきゃねって話してました。

──────やはり緊張しましたか?

イマ:はい、もちろん。(笑)でもそういう面ではお客さんに救われた部分が1番多いです。だんだん自分たちも慣れてきてお客さんも増えて、緊張よりも届けなくちゃいけない方に思考が回ってきて、緊張はしたんですけどやっぱりステージに立って一人一人の顔を見ると楽しいなって思いました。

メイ:弦切るくらい楽しかったもんね。
(今林はライブ中、自分のギターの弦を切るアクシデントがあった。)

ヤノ:お前が切るんかいって思いましたけどね。

イマ:あれはびっくりしましたね〜(笑)

バンドWINDMILLについて

──────結成話を教えてください

イマ:高校の頃、最初にWINDMILLっていうバンドを作って。やっぱり高校生なんでお遊び感覚で。もうみんな辞めちゃってメンバーがいなくなった時、メイちゃんが当時弾き語りしてて、「バンドしない?」って誘ったのがキッカケで、ヤノタクもそうやって誘ったのがきっかけでした。

──────自分が切り出して結成したWINDMILLがFMF優勝。どんなお気持ちですか?

イマ:最初僕は高校卒業したらなくなっちゃうのかなって思ってたんですけど、まさか一緒に専門学校まで来てくれるとは思ってなくて。専門学校でフジマコにも出会えて。本当にこのメンバーで良かったと思います。

メイ・ヤノ・フジ:あざーす。(笑)

──────2015年7月、結成4年目で待望の1stミニアルバムの発売。初めてCDを手にした時どんなお気持ちでしたか?

フジ:ゴールデンウィークにほぼ缶詰状態で作ったよね(笑)

メイ:これがうちらの最初のCDか!!って感じでした。なんていうのかな。このCDを持って帰ってくれる人がこれからいっぱいいっぱい増えたらいいな、って思いました。

フジ:自分は4年目でやっとできたCDだったので、やっと生まれてきたね〜って感じでした。我が子が生まれた家のように(笑)忘れられない1枚ですね。

メイ:このCD持ってツアー回るとかしたいですね。今回のFMFを終えてまた成長した姿でそういうこともできたらって思っています!!

──────CD発売、そして今回のFMFグランプリ獲得と勢いに乗るWINDMILLですが、その中で挫けそうになることはありましたか?その解決策は?

メイ:たっっくさんありますよ!大きいのから小さいのまでどこから話そうかってくらい(笑)
WINDMILLってどんなバンドかっていうと、メンバーが凄く大事で、この人じゃなきゃダメだ!!って気持ちでいつもやっているので、高校の時から7年くらい、フジマコももう5年一緒にいて、長い期間一緒にいるからこそ心が通ってないと良い音って出せないって思うんです。通い合ってない時こそ、挫け時と言いますか。だから練習もするけど、ミーティングもいっぱいあるんです。普段からミーティングの割合が大きくて、メンバー同士必要としあって、信頼しあってこそWINDMILLだっていつも頭の中に入れています。でもみんな人間だから、思いが通わない時もある。「あぁ、どうしよう」って不安になって、立て直そうとミーティング重ねてって感じです。

ヤノ:僕は乗り越えたワケではないんだけど、挫折しかけたところを「まだそれでも救いの手を差し伸べてくれるのか」的な感情をみんなに抱きつつ・・・

イマ:この人(ヤノタク)は、一つの事に馬鹿正直な人なのでもうそれしかできない、考えることも一つのことしか考えられないから、それを上手くメンバーでカバーして。たまに3人(ヤノタク以外)しかいない時もあって、どうしようかねって話をした時もしましたね。(笑)

ヤノ:(笑)
長い間そういう時期が続いた時もありまして。謝っても許されないことしてきたなと思ってたんですよ!!でも、僕が「ごめんなさい」って、「心入れ替えるからここに居させてください」って土下座して。そうしたら「分かった。お前の気持ちは嬉しいよ」って言ってくれたんです。まさか迎え入れてくれるなんて思わなかったので、本当にこの人たちしかいねーなぁって思いました。家族よりも深い絆?と言うんですか。なんか照れ臭い時も、めんどくさい時もあるし、嬉しい時間ももちろん。僕にとっては家族よりも深いかな。僕家に帰ると無口なので(笑)

──────みなさん、お互いが好きですか?

メイ、イマ、ヤノ、フジ:大好きです。